本書は清和天皇の孫を始祖とし、弓・馬の法に礼法を加え糾法(きゅうほう)として日本の国の礼法を司ってきた小笠原惣領家の第三十二世主 正五位 元伯爵 小笠原忠統宗家の教えを忠実にわかりやすくイラストを用いて解説しています。小笠原流の惣領家の礼法の中には八百年にわたる日本人の「心と知恵」が脈打っています。その基本精神はあくまで「相手を思いやる心遣い」にあります。先人の心と知恵は現代の私たちにも十分に通じ、礼法は相手を思う真心をいかに美しく、無駄のない合理的な形として示すことができるかという点に立脚しています。心のこもった自然な振舞い相手に素直に伝わり、その美しい動作からは奥ゆかしい気品が感じられます。
本書が一人でも多くの方にお読みいただき、日本の礼法の精神を読み取っていただき、日々の生活で活かしていただけましたら幸いです。
第一章 日本の礼儀作法
第二章 礼儀作法の基本動作
第三章 おじぎの礼法
第四章 床の間と部屋の出入り
第五章 訪問とおもてなし
第六章 拝礼・式典の作法
第七章 年中行事
第八章 人生の通過儀礼
第九章 日常の心得
第十章 折形の礼法、贈答の包み・結び
著者:前田紀美子
出版:玉川出版部
定価:1,680円(税込)
ページ数:84ページ
商品の寸法: 25.2 x 17.8 x 1.2 cm
発売日: 1999年10月25日
(2005年6月20日第6刷発行)
この本はわかりやすい礼法の教科書として小笠原忠統宗家の強い希望を受け、お導きいただきながら、小学生はもとより、中学生高校生、短期大学生などの学校教育用として書かれたものです。初めて礼法に興味や関心をもたれた方にはこちらの本もおすすめいたします。
礼法について
姿勢
歩く
正座
礼と呼吸
おじぎのいろいろ
基本動作
朝から寝るまでの習慣的日常動作
おもてなしと訪問のしかた
箸について
和食
洋食
正しい言葉づかい
あとがき
小笠原惣領家第三十二世主、正5位、元伯爵、小笠原忠統宗家直門
小笠原流礼法総師範、本部教授(宗家代範等) 小笠原流煎茶道総師範 小笠原家古流教授 龍生派華道教授
元玉川学園女子短期大学講師 元聖徳大学付属小学校講師 元聖徳大学短期大学部講師 元聖徳大学講師
日本伝統文化・海外文化使節団員
NHK教育テレビ『からだであそぼ「今日の作法」』礼法指導、他
著書『「小笠原流」はじめての礼法』、『小笠原流やさしさが伝わる日本の礼法』